とてつもなかった・・・!
Adoはちゃんとそこに立ち、存在し、ぼくたちにその全てをぶつけてきてくれました。
初めてのAdoのライブが国立競技場の「心臓」であった事が本当に誇らしく思います。
この記事では1日目に参戦したぼくが、セットリスト含めてライブレポとしてまとめていきたいと思います。
\伝説の1曲がついにリリース/
Ado 国立競技場スペシャルライブ「心臓」|セットリスト
- うっせぇわ
- Tot Musica
- ラッキー・ブルート
- ドメスティックでバイオレンス
- 愛して愛して愛して
- 過学習
- マザーランド
- ギラギラ
- 永遠のあくる日
- 私は最強
- レディメイド
- クラクラ
- ショコラカタブラ
- Value
- Hello Signals
- いばら
- 唱
- 踊
MC
- 新時代
アンコール
- DIGNITY(ゲストあり)
- 行方知れず
- 逆光
- FREEDOM
MC
- 桜日和とタイムマシン(初音ミク コラボ)
MC
- 心という名の不可解
※1日目と2日目にセットリストの変化はなし
唱を1曲目に持ってくるかなと予想していましたが、まさかの「うっせぇわ」!!!これには本当に度肝を抜かれたよ!
Ado 国立競技場スペシャルライブ「心臓」|ライブレポ
檻と共に登場、そして怒りの咆哮で開幕
オープニングのムービーに合わせてゆっくりと檻の中に入った歌姫がステージ下からリフトアップ。
シルエットが目に入ると同時にスタジアムのボルテージは一気に上昇。
開演待ちで少し雨がパラつき、このまま本降りにならないか心配もありましたが、そんな心配は興奮と熱気で一気になくなりました。
そして待望の1曲目は原点であり頂点でもあるAdoの代表曲「うっせぇわ」。
まさかこの曲でスタートを切るとは誰が想像していたでしょうか。
後で聞いた話ですが、この「うっせぇわ」で涙を流した方も。
2023年全国ツアー「マーズ」の映像で見た狂気に満ちたあの歌唱ですが、今回の「心臓」では更にパワーアップして披露されました。
そして息つく間もなく、2曲目「Tot Musica」。
魂の咆哮でイントロの「ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ」を歌いあげる。
直前に「うっせぇわ」を全力で歌い上げているにも関わらず、その歌声は全く落ちる事なくスタジアム全体を怒りにも似た感情が包み込みました。
最後の倒れ込むパフォーマンスもマイクがステージにゴツンと当たった音が生々しかったです。
スタートから狂気の2曲でスタジアム全体がぶち上がった!
反抗、嫉妬などダークな選曲が続く
「Tot Musica」で倒れ込んだまま3曲目「ラッキー・ブルート」。
音源でも好きな曲ですがカムパネルラの映像で見てから生で聴いてみたいと思っていたので鳥肌が立ちました。
いつも思うけど寝転んだ状態で歌唱レベルが落ちないってどーなってんだろうww
サビでは観客席からも「ヘイミスター」と声を出して一体になっていましたね。
4曲目は「ドメスティックでバイオレンス」。
楽曲の主人公が心の中で描いている感情を表現するのがうまい。
5曲目は世界ツアー「Wish」で世界のAdo民を震え上がらせた「愛して愛して愛して」。
当時𝕏でこの楽曲に衝撃を受けたという投稿が多数上がり、聴いてみたいと思っていました。
ただ正直「Wish」で披露されたばかりで「心臓」では別の歌ってみたが選ばれるだろうと思っていたので完全に裏を突かれてしまいましたね。
そして前評判の通り、本当にヤバかった、、!
スタートの2曲が狂気に満ちた「怒り」を表しているとしたら、この楽曲は狂気に満ちた「嫉妬」「妬み」になるんですかね。
音源でもどうやって声を出してるんだと思ってたサビの5回目の「愛して〜」の部分。
承認欲求を渇望しているこの楽曲の主人公が浮かび上がってきました。
Adoちゃんの凄さのひとつである「表現力の高さ」を1番感じた瞬間かもしれない。
デビュー当時を支えた3曲
6〜8曲目は「過学習」・「マザーランド」・「ギラギラ」。
ファーストオリジナルアルバム「狂言」に収録されている楽曲ですが、2023年の全国ツアー「マーズ」のセットリストからは外れていた3曲が今回は披露されました。
「ギラギラ」が特に好きだから聞けて良かった!
𝕏でも「久々に聞けて嬉しかった」と言う声が上がっていましたね。
ドローンと花火の神がかった演出
9曲目の「永遠のあくる日」。
優しい歌声のバラードで会場全体が包まれました。
この楽曲では国立競技場ならではの演出がされました。
通常音源にはないアウトロ(終奏)がライブアレンジで追加されたのですが、花火が上がり観客の視線が自然と上を向くと、そこにはドローンで今回のライブタイトルである「心臓」が映し出されていました。
幻想的な演出にスタジアム全体が引き込まれていましたね。
そしてなんと会場の外からもしっかりと見えていたようで、撮影した方もいらっしゃいました。
会場内は一切の撮影・録音が禁止されていたので貴重な映像ですね。
明るい曲から最新曲
ドローンによる演出が終わると10曲目は「私は最強」。
個人的な話ですが、Adoちゃんの曲で1番推している楽曲なのでめっちゃ興奮しました・・!
特にラスサビでの歌詞には今回のライブタイトルである「心臓」が入っているのですが、そこで感極まって涙を流してしまいました。
11曲目は根強い人気を誇る「レディメイド」。
イントロが始まる前にステージに映し出された映像で、コアなファンは「レディメイド」が始まる事が分かっていましたね。
この曲も観客のコールがあるのでスタジアム全体が盛り上がりました。
どうだい?どうだい?ってめっちゃ叫んだよ
12曲目はカウントダウンTVでも披露された「クラクラ」。
冒頭のクエスチョンの部分の振り付けや、走り回るパフォーマンスが思った通り生でも可愛かったです。
13曲目は今回の公演が初披露となる「ショコラカタブラ」。
ひたすらに可愛い・・!「ショーコラカタブラ」をコールできたのも楽しかった!
難しい楽曲ですが、口から音源という言葉がしっくりと当てはまるほど完璧に歌い上げられましたね!
14曲目は発表されている楽曲の中では1番新しい「Value」。
幻想的な楽曲ですが、こちらも音源に近いスタイルでキレイに歌い上げられましたね。
フル尺初披露の楽曲から怒涛のぶち上げラッシュ
15曲目では配信などではフル尺が未だ披露されていない「Hello Signals」。
歌詞の中の「クローゼットの奥に開いた窓」という部分がAdoちゃんの過去にリンクする部分で、ファンの中でも人気の曲だと思います。
今回の心臓で初めてフル尺が披露されたので、近いうちに配信もされるのではないかなと思います。
歌詞含めてじっくり聞きたい曲!
16〜18曲目は「いばら」・「唱」・「踊」と、怒涛のラッシュ。
「いばら」ではサビで銀テが発射され、「唱」「踊」ではステージから炎柱が立ち上がりました。
特に大興奮だったのは「唱」からの「踊」!!
まさかこの2曲が立て続けに来るとは!!
「うっせぇわ」を除くとこの2曲がAdoの代表曲だと言う人が多いかもね!
「唱」での高速ラップ、会場全体で歌う「ナーナイナナーナRedy for my show!」が本当に楽しかった!
「踊」ではめっちゃジャンプした!!笑
MCで語られた「心臓」への想い
開演から18曲をぶっ通しで歌い繋いできましたが、ここで本公演で初めてMCとしてAdoちゃんの言葉を聞く事ができました。
アンコール後のMCでも繰り返し伝えられた想いとして、ボーカロイドやボカロP、歌い手という文化が自身にとっての「心臓」であるという事でした。
「歌い手の文化がなければAdoという存在はなかった」「自分にはSNSしかなかった」と過去の自分や日本で生まれた文化について真剣に話しているのが印象的だったね。
「Adoのオールナイトニッポン」でのおしゃべりは砕けた感じで、「マーズ」の時のMCもたまに雑談を盛り込む感じで話す場面もありましたが、今回の講演では終始真剣に自身の想いをぼくたちに丁寧に話してくれている感じでしたね。
時折、涙ぐむ場面もあり、観客たちの中にももらい泣きをしてしまった方も多いのではないでしょうか。
本編ラストは「新時代」
MCで真剣に想いを伝えるAdoちゃんを見て少ししんみりとした空気感が漂っていましたが、そんな空気もAdoちゃんが再度ライブモードに引き戻してくれました。
本公演の本編ラスト19曲目は世界ツアー「Wish」では開幕に披露された「新時代」。
Adoちゃんのライブでは1曲目や最終曲が前回のライブとリンクする事があって、こういう細かい部分でも感動するんだよね。蜃気楼の最終曲が「踊」、マーズの1曲目が「盆踊」みたいに!
通常音源だとAdoちゃんのソロで始まりますが、今回はいきなりバンドサウンドから始まるイントロ。
重低音が鳴り響くイントロは生で聞くと迫力が違いますね!
これからの未来もAdoとして新時代を切り開いていくという決意を感じられる1曲となりました。
アンコール1曲目には超大物ゲスト!
惜しまれつつも本編が終了してしまいましたが、当然ながらアンコールが会場全体から送られました。
大体5分〜10分くらいですかね、ぼくも全力で呼びましたよ。
ステージの準備が整ってアンコールの1曲目は「DIGNITY」。
ここでは誰も予想していなかったであろうゲストが登場しました。
なんとB’zのギタリスト「松本孝弘」さん!
金色のレスポールを引っ提げて登場してくれました。
イントロが始まると同時にゲストの存在に気付き、会場全体(特に30代以上のファン)が騒ついてました・・・笑
この楽曲はB’zが提供されたんですよね。
やはり存在感というか、ギターの音色というか、一味も二味も違う表現力・ライブアレンジでしたね!
特に印象に残った場面としては、ギターソロとAdoちゃんのホイッスルボイスの掛け合い。
お互いが全力でぶつかり合っているような共演に心を打たれました。
アンコール2曲目〜4曲目はAdoちゃんが会場をぐるっと回る
ゲストの松本さんがステージから離れたら、アンコール2曲目が始まるまでの間にバンドメンバーのそれぞれのソロパートでメンバー紹介!
メンバーが紹介されている間、Adoちゃんはステージ横に用意された鳥籠のような檻の中に入りスタンバイ完了。
そしてアンコール2曲目は「行方知れず」。
この曲はバンドがめっちゃかっこいいよなーと聞いていたところ、なんとAdoちゃんの入った鳥籠がゆっくりとスタンド席に沿って動き始めていました!
これ、スタンド席の最前列とアリーナ席の最後部席の人たちにとってはビッグサプライズだったと思います!
目元にはマスクを装着していたようですが、多分Adoちゃんの尊顔がほぼ見えていたんじゃないかな・・・!
スタンド席の3分の1くらい進んだところでアンコール3曲目はライブで定番曲になった「逆光」。
かっこいいギターのカッティングからスタート。
この公演も最終局面に差し掛かっていますが、Adoちゃんの真骨頂の一つである「がなり」は一切弱まる事なく力強く最後まで歌い上げられましたね。(マジでどんな喉してるんやと思ってるww)
行方知れずと同じくスタンド席をさらに3分の1程度進んだところでアンコール4曲目は「FREEDOM」。
ライブでステージと観客がひとつになる楽曲ですよね!
2番終わりからラスサビの間、Adoちゃんの煽りのコールに対して観客席からも「Wow!!」のレスポンス。
これはマジで現場でやりたかったことのひとつです。
ただ、27日のFREEDOMではこの部分でちょっとした事件が・・・!
コール&レスポンスの後のラスサビでAdoちゃんが鳥籠から出てステージに戻る予定だったと思うんですが、どうやら鳥籠の扉が開かずに焦っていたシーンがあったそう(笑)
ぼくの位置からでは見れなかったのですが、𝕏でイラストで再現されていてちょっと笑ってしまいました。
初音ミクとのコラボ「桜日和とタイムマシン」
ここでMCを挟み、再度ボーカロイドの思い入れを語った後、Adoちゃんの横に初音ミクの姿が映し出されました。
ボカロが好きなAdoちゃんなので、そのファンである会場の客席にもボカロのファンがたくさんおり、大歓声に包まれました。
ここで披露された楽曲は歌い手「まふまふ」さんが書き下ろした新曲「桜日和とタイムマシン」。
事前配信もなく、今回の公演が完全初出しの新曲でした。
ミクとAdoちゃんの掛け合い、サビでのハモリ、全てがキレイな楽曲に感じました。
歌声だけでなく、ステージに映し出されたミクとAdoちゃんパフォーマンスの掛け合いも息ピッタリでとっても素敵でしたね。
本当に最後の1曲「心という名の不可解」
夢のような時間もあっという間に過ぎていき、アンコール後の最終曲は名曲「心という名の不可解」。
今回の公演のタイトル「心臓」のラストを飾る楽曲としてこれ以上のものはないのではないでしょうか。
深くAdoちゃんを推している人ほど、この楽曲を1番に挙げている印象があるよね。
直前のMCでは涙ぐむ場面もあり、この楽曲にいつも以上に感情が乗っていたように感じました。
「カムパネルラ」でも本編の最終曲になっていたように、Adoちゃんにとってもこの楽曲はとても大切な1曲なんでしょうね。
会場の様子(フォトギャラリー)
撮影可能な範囲ですが、パシャパシャと撮ったので会場の雰囲気が少しでも伝われば嬉しいです。
Ado スペシャルライブ2024「心臓」|ライブレポまとめ
YouTubeや円盤化された「カムパネルラ」や「マーズ」でしっかりと予習をして今回の「心臓」に臨んだつもりでしたが、やはり実際に現地に足を踏み入れ、会場内の空気を感じ、そして生で見る”本物のAdo”は画面で見るものとは全く違いました。
Adoちゃんが世界を見て感じたこと、日本の文化の素晴らしさ、ボカロや歌い手への感謝の気持ちなどを直接聞くことができ「本当に歌が好きなんだな」と感じる事ができました。
公演のタイトルの通り、Adoちゃんにとって歌こそが「心臓」なんだという事が伝わったよ。
冒頭にも書きましたが、ぼくがAdoちゃんのライブに参戦したのは今回の「心臓」が初でした。
ライブパフォーマンスが凄いという事は分かってはいましたが、本当に予想を遥かに超える歌とパフォーマンスでした。
公演が終わって喪失感にも似たような感情が続いていますが、今回の公演の素晴らしさを心に刻んでこれからもAdoちゃんを応援していこうと思いました。
拙い文章だったと思いますが、最後まで読んでくれてありがとうございました。